メモ

Andersen and van de Werfhorst(2010)教育と職業のマッチングにおける技能の透明性と労働市場のコーディネーションの役割

Andersen, Robert and Herman G. van de Werfhorst. 2010. "Education and Occupational Status in 14 Countries: The Role of Educational Institutions and Labour Market Coordination." British Journal of Sociology 61(2): 336-55. 強固な職業教育を要…

Miller and Rosenbaum(1997)ホッブズ的な世界における雇用主の情報利用と採用行動

Miller, Shazia Rafiullah and James E. Rosenbaum 1997. "Hiring in a Hobbesian World: Social Infrastructure and Employers’ Use of Information." Work and Occupations 24(4): 498-523. Rosenbaum(2001)の一部の章にもなっている研究ですね。 われわ…

Weiss(1995)人的資本モデル・選別モデルの共通点と相違点

Weiss, Andrew. 1995. "Human Capital vs. Signalling Explanations of Wages." Journal of Economic Perspectives 9(4): 133-154. この論文における「選別」(sorting)とは、シグナリングとスクリーニングの両者を含んだもの。 人的資本による解釈と選別に…

Bills(2003)社会学者と労働経済学者の持つ異なる世界観

Bills, David B. 2003. "Credentials, Signals, and Screens: Examining the Relationship between Schooling and Job Assignment." Review of Educational Research 73: 441-469. 学校教育がどのように仕事の配置と関連しているかというテーマには、多くの…

大塚(1955/2000)経済史における諸概念・諸理論の性質について

大塚久雄,1955/2000,『共同体の基礎理論』岩波書店. ところで、具体的な論述に入るに先立ち、この講義の性質について一言注意を促しておくことにしたい。この講義では、いまも述べたように、経済史の研究および叙述に必要な基礎的諸概念および理論の概要…

Killewald and Bearak(2014)母親の賃金ペナルティに対する分位点回帰の使用について

Killewald, Alexsandra and Jonathan Bearak. 2014. "Is the Motherhood Penalty Larger for Low-Wage Women? A Comment on Quantile Regression." American Socoilogical Review 79: 350-7. 共変量を含むモデルでは、条件付き分位点回帰(CQR)は、条件付き…

Holliday(2000)福祉資本主義世界における4つ目の基準

Holliday, Ian. 2000. "Productivist Welfare Capitalism: Social Policy in East Asia." Political Studies 48: 706-23. ここで展開される議論は、Esping-Andersenが用いている3つの基準にくわえ、4つ目の基準が必要だというものである。さらにこのことによ…

Bourgeois(1981)による組織スラックの定義

Bourgeois, L. J. III. "On the Measurement of Organizational Slack." Academy of Management Review 6(1): 29-39. Cybert and March(1963)による元の定義: 組織にとって利用可能な資源と、組織の一体性(coalition)を維持するために要求される支払い…

ガーツ&マホニー(2014=2015)『社会科学のパラダイム論争――2つの文化の物語』

社会科学のパラダイム論争: 2つの文化の物語 作者: ゲイリーガーツ,ジェイムズマホニー,Gary Goertz,James Mahoney,西川賢,今井真士 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2015/08/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る 本書が定量的研究と…

青木(2014)pp.110-111

青木昌彦,2014,『青木昌彦の経済学入門――制度論の地平を拡げる』 . 第2章「制度分析の考え方」 青木 社会科学では、これまで制度についてはいろいろな対立がありました。法実証主義やメカニズム・デザイン論が追求しているように意識的に設計されうるもの…

羽田・苅谷(2017)「世界と大学。」

羽田正・苅谷剛彦,2017,「世界と大学。」『淡青』34: 3-7. 羽田 大学の話に戻しますと、日本語での教育をきちんとやると同時に、日本語の知の体系をどのように英語にして教え、理解させるかという点も重要です。東大がこれをうまくできれば、他大にはない…

Giddens(1984=2015)pp.19-20

Giddens, Anthony. 1984. The Constitution of Society: Outline of the Theory of Structuration. Cambridge: Polity Press.(=2015,門田健一訳『社会の構成』勁草書房.) 機能主義が社会科学において大きな重要性を持ち続けてきたのは,それが理論化の…

青木(2014)pp.63-64,65

青木昌彦,2014,『青木昌彦の経済学入門――制度論の地平を拡げる』 . 第2章「制度分析の考え方」 私はゲームの理論家ではなくて、ゲームの理論を使う立場にあります。そういう比較制度分析の立場からいえば、均衡が多数存在するということは困ったことでは…

Rosenbaum (2001) Beyond College for All: Career Paths for the Forgotten Half

Rosenbaum, James E. 2001. Beyond College for All: Career Paths for the Forgotten Half. New York: Russell Sage Foundation. James Rosenbaumの90年代の論文の知見をまとめて、理論的・政策的な示唆が論じられている本です。先日に引き受けた論文の査読…

指数分布の性質

たまには、TeXの練習をしましょう。 確率変数が次の確率密度関数を持つ指数分布に従うものとする。 。 (i) を示せ。 (ii) 任意のに対して,を示せ。また,の中央値を求めよ。 [2013年RSS/JSS試験(Higher Certificate)] (i) である。 であるから,いまと…

コールマンによる経済学の問題点(Swedberg 1998=2004)

Swedberg, Richard. 1998. Max Weber and the Idea of Economic Sociology. Princeton, NJ: Princeton University Press.(=2004,泉田渉・柳沢幸治訳『マックス・ウェーバー――経済と社会』文化書房博文社.) ウェーバー流の取り組み方と現在の社会学が概…

コールマンによるデュルケームの捉え方についてのメモ

先輩から質問をいただいた関係で、ちょっとだけ調べたことをメモ書きしておきます。コールマンが『社会理論の基礎』において、デュルケームに言及している箇所はいくつかあるのですが(ちなみに邦訳だと索引が不十分)、特に「第10章 効果的な規範に対する需…

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 7. “Structural Functionalism, Systems Theory, and Conflict Theory.” pp.237-277.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill.

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 6. "“A Historical Sketch of Sociological Theory: The Later Years." pp.189-236.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill.

バーナード・マンデヴィル『蜂の寓話―私悪すなわち公益』

それゆえ不平はやめよ。馬鹿者だけが 偉大な蜂の巣を正直な巣にしようとする。 世の中の便益を享受し 戦争で名をあげながら、 ひどい悪徳もなく安楽に暮らそうなどは 頭脳にのみ巣くうむなしいユートピアだ。 欺瞞や奢侈や自負はなければならず そうしてこそ…

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 5. "Georg Simmel". pp.158-187.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill.

Morgan and Winship (2007) Chapter 6 "Identification in the Absence of a Complete Model of Causal Exposure"

Morgan, Stephen L. and Christopher Winship. 2007. Counterfactuals and Causal Inference: Methods and Principles for Social Research. New York: Cambridge University Press. 数年前に1度通読していますが、あらためて読んで勉強することが多いという…

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 4. "Max Weber". pp.112-57.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill.

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 3. "Emile Durkheim". pp.92-111.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill.

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 3. "Emile Durkheim". pp.84-91.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill. 社会分業論(The Division of Labor in Society) ・『社会分業論』(1893年)は、社会学の最初の古典と呼ばれる。デュルケームはこの著作の中で、個人と社会の近…

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 3. "Emile Durkheim". pp.76-84.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill. 勉強会用に作った資料ですが、こちらにもアップロードしてゆきます。 導入(Introduction) ・デュルケームの研究には、主に2つのテーマがある。第一に、個人に対…

ハワード・S・ベッカー(小川芳範訳)『ベッカー先生の論文教室』第6章「リスク」

同僚を信頼するとはなんとむずかしいことなのでしょう。下手すれば嘲笑の的になるかもしれない。ええそうでしょう。でも問題はそれだけにとどまりません。これまで手がけたどんなちっぽけな仕事さえも、わたしがどんな社会学者(そして、どんな人物)である…

ハワード・S・ベッカー(小川芳範訳)『ベッカー先生の論文教室』第1章「大学院生のための基礎英語」

因果言明を使うことができない、あるいは、使いたがらない、というのが社会学者の文章をまずいものにする二つめの理由だ。デイヴィッド・ヒュームの『人間知性研究』以降、事象間の因果的結びつきを立証したと主張するのは神経を要する。今日、因果について…

エミール・デュルケーム(古野清人訳)『宗教生活の原初形態(上)』「序論 探求の対象」

われわれの判断の根本にはいくつかの基本的概念があって、あらゆる知的生活を支配している。それはアリストテレス以来悟性の範疇と呼んでいるもの、すなわち時間・空間・類・数・原因・実態・人格性などである。それらは事物のもっとも普遍的な特性に相応す…

センサリングの問題は生存分析を用いることの最も重要な理由ではない

Mario Cleves et al. (2010) An Introduction to Survival Analysis Using Stata, Third Editionのp.2より。 Perhaps, if you were already familiar with survival analysis, when asked, "why not linear regression?" you offered the excuse of right-ce…