メモ

Rivera(2012)文化的マッチングとしての採用

Rivera, Lauren A. 2012. "Hiring as Cultural Matching: The Case of Elite Professional Service Firms." American Sociological Review 77(6): 999-1022. 人的資本、社会関係資本、そして差別は採用において重要な役割を担っているものの、文化的シグナル…

Thelen and Kume(2006)「コーディネートされた市場経済における雇用主間の協調の問題」

Thelen, Kathleen and Ikuo Kume. 2006. "Coordination as a Political Problem in Coordinated Market Economies." International Journal of Policy, Administration, and Institutions 19: 11-42. 伝統的な日本の経営慣行のこれらの2本柱は企業レベルで運…

Hirsh(1976)位置への人々の競争

Hirsh, Fred. 1976. Social Limits to Growth. Cambridge. Harvard University Press. 個人的機会と社会的機会の分断はいくつかの理由で起こりうる。たとえば、過剰な汚染や混雑はもっともよく知られた結果だろう。この分断を生み出す一般的な条件のうち、見…

Andersen and van de Werfhorst(2010)教育と職業のマッチングにおける技能の透明性と労働市場のコーディネーションの役割

Andersen, Robert and Herman G. van de Werfhorst. 2010. "Education and Occupational Status in 14 Countries: The Role of Educational Institutions and Labour Market Coordination." British Journal of Sociology 61(2): 336-55. 強固な職業教育を要…

Miller and Rosenbaum(1997)ホッブズ的な世界における雇用主の情報利用と採用行動

Miller, Shazia Rafiullah and James E. Rosenbaum 1997. "Hiring in a Hobbesian World: Social Infrastructure and Employers’ Use of Information." Work and Occupations 24(4): 498-523. Rosenbaum(2001)の一部の章にもなっている研究ですね。 われわ…

Weiss(1995)人的資本モデル・選別モデルの共通点と相違点

Weiss, Andrew. 1995. "Human Capital vs. Signalling Explanations of Wages." Journal of Economic Perspectives 9(4): 133-154. この論文における「選別」(sorting)とは、シグナリングとスクリーニングの両者を含んだもの。 人的資本による解釈と選別に…

Bills(2003)社会学者と労働経済学者の持つ異なる世界観

Bills, David B. 2003. "Credentials, Signals, and Screens: Examining the Relationship between Schooling and Job Assignment." Review of Educational Research 73: 441-469. 学校教育がどのように仕事の配置と関連しているかというテーマには、多くの…

大塚(1955/2000)経済史における諸概念・諸理論の性質について

大塚久雄,1955/2000,『共同体の基礎理論』岩波書店. ところで、具体的な論述に入るに先立ち、この講義の性質について一言注意を促しておくことにしたい。この講義では、いまも述べたように、経済史の研究および叙述に必要な基礎的諸概念および理論の概要…

Killewald and Bearak(2014)母親の賃金ペナルティに対する分位点回帰の使用について

Killewald, Alexsandra and Jonathan Bearak. 2014. "Is the Motherhood Penalty Larger for Low-Wage Women? A Comment on Quantile Regression." American Socoilogical Review 79: 350-7. 共変量を含むモデルでは、条件付き分位点回帰(CQR)は、条件付き…

Holliday(2000)福祉資本主義世界における4つ目の基準

Holliday, Ian. 2000. "Productivist Welfare Capitalism: Social Policy in East Asia." Political Studies 48: 706-23. ここで展開される議論は、Esping-Andersenが用いている3つの基準にくわえ、4つ目の基準が必要だというものである。さらにこのことによ…

Bourgeois(1981)による組織スラックの定義

Bourgeois, L. J. III. "On the Measurement of Organizational Slack." Academy of Management Review 6(1): 29-39. Cybert and March(1963)による元の定義: 組織にとって利用可能な資源と、組織の一体性(coalition)を維持するために要求される支払い…

ガーツ&マホニー(2014=2015)『社会科学のパラダイム論争――2つの文化の物語』

社会科学のパラダイム論争: 2つの文化の物語 作者: ゲイリーガーツ,ジェイムズマホニー,Gary Goertz,James Mahoney,西川賢,今井真士 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2015/08/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る 本書が定量的研究と…

青木(2014)pp.110-111

青木昌彦,2014,『青木昌彦の経済学入門――制度論の地平を拡げる』 . 第2章「制度分析の考え方」 青木 社会科学では、これまで制度についてはいろいろな対立がありました。法実証主義やメカニズム・デザイン論が追求しているように意識的に設計されうるもの…

羽田・苅谷(2017)「世界と大学。」

羽田正・苅谷剛彦,2017,「世界と大学。」『淡青』34: 3-7. 羽田 大学の話に戻しますと、日本語での教育をきちんとやると同時に、日本語の知の体系をどのように英語にして教え、理解させるかという点も重要です。東大がこれをうまくできれば、他大にはない…

Giddens(1984=2015)pp.19-20

Giddens, Anthony. 1984. The Constitution of Society: Outline of the Theory of Structuration. Cambridge: Polity Press.(=2015,門田健一訳『社会の構成』勁草書房.) 機能主義が社会科学において大きな重要性を持ち続けてきたのは,それが理論化の…

青木(2014)pp.63-64,65

青木昌彦,2014,『青木昌彦の経済学入門――制度論の地平を拡げる』 . 第2章「制度分析の考え方」 私はゲームの理論家ではなくて、ゲームの理論を使う立場にあります。そういう比較制度分析の立場からいえば、均衡が多数存在するということは困ったことでは…

Rosenbaum (2001) Beyond College for All: Career Paths for the Forgotten Half

Rosenbaum, James E. 2001. Beyond College for All: Career Paths for the Forgotten Half. New York: Russell Sage Foundation. James Rosenbaumの90年代の論文の知見をまとめて、理論的・政策的な示唆が論じられている本です。先日に引き受けた論文の査読…

指数分布の性質

たまには、TeXの練習をしましょう。 確率変数が次の確率密度関数を持つ指数分布に従うものとする。 。 (i) を示せ。 (ii) 任意のに対して,を示せ。また,の中央値を求めよ。 [2013年RSS/JSS試験(Higher Certificate)] (i) である。 であるから,いまと…

コールマンによる経済学の問題点(Swedberg 1998=2004)

Swedberg, Richard. 1998. Max Weber and the Idea of Economic Sociology. Princeton, NJ: Princeton University Press.(=2004,泉田渉・柳沢幸治訳『マックス・ウェーバー――経済と社会』文化書房博文社.) ウェーバー流の取り組み方と現在の社会学が概…

コールマンによるデュルケームの捉え方についてのメモ

先輩から質問をいただいた関係で、ちょっとだけ調べたことをメモ書きしておきます。コールマンが『社会理論の基礎』において、デュルケームに言及している箇所はいくつかあるのですが(ちなみに邦訳だと索引が不十分)、特に「第10章 効果的な規範に対する需…

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 7. “Structural Functionalism, Systems Theory, and Conflict Theory.” pp.237-277.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill.

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 6. "“A Historical Sketch of Sociological Theory: The Later Years." pp.189-236.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill.

バーナード・マンデヴィル『蜂の寓話―私悪すなわち公益』

それゆえ不平はやめよ。馬鹿者だけが 偉大な蜂の巣を正直な巣にしようとする。 世の中の便益を享受し 戦争で名をあげながら、 ひどい悪徳もなく安楽に暮らそうなどは 頭脳にのみ巣くうむなしいユートピアだ。 欺瞞や奢侈や自負はなければならず そうしてこそ…

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 5. "Georg Simmel". pp.158-187.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill.

Morgan and Winship (2007) Chapter 6 "Identification in the Absence of a Complete Model of Causal Exposure"

Morgan, Stephen L. and Christopher Winship. 2007. Counterfactuals and Causal Inference: Methods and Principles for Social Research. New York: Cambridge University Press. 数年前に1度通読していますが、あらためて読んで勉強することが多いという…

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 4. "Max Weber". pp.112-57.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill.

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 3. "Emile Durkheim". pp.92-111.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill.

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 3. "Emile Durkheim". pp.84-91.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill. 社会分業論(The Division of Labor in Society) ・『社会分業論』(1893年)は、社会学の最初の古典と呼ばれる。デュルケームはこの著作の中で、個人と社会の近…

Ritzer and Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. Chapter 3. "Emile Durkheim". pp.76-84.

Ritzer, George and Jeff Stepnisky. 2013. Sociological Theory 9th Edition. McGraw-Hill. 勉強会用に作った資料ですが、こちらにもアップロードしてゆきます。 導入(Introduction) ・デュルケームの研究には、主に2つのテーマがある。第一に、個人に対…

ハワード・S・ベッカー(小川芳範訳)『ベッカー先生の論文教室』第6章「リスク」

同僚を信頼するとはなんとむずかしいことなのでしょう。下手すれば嘲笑の的になるかもしれない。ええそうでしょう。でも問題はそれだけにとどまりません。これまで手がけたどんなちっぽけな仕事さえも、わたしがどんな社会学者(そして、どんな人物)である…