矢野眞和『教育社会の設計』

教育社会の設計 (UP選書)

教育社会の設計 (UP選書)

教育を経済的な視点から俯瞰し、実証分析の重要性や、教育システムを「設計」してゆくことを訴えた本。

日本では教育が今でもある種の「聖域」と見なされていて、経済的な視点=金儲けの悪しき思想と考えられるところがある。

矢野先生の優れた本が受け入れられないのが、日本の教育論議における実証分析の貧困さを物語っていると感じた。

それと、東京大学出版会の本は全部これくらいの値段(税込みで2,100円)だと助かるんだけどなあ。