『雪の下の炎』

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UPLINK Xにて。

1959年に、非暴力のデモを行った際に中国政府に投獄され、以後33年間にわたって拷問と強制労働の生活を送ったチベット僧パルデン・ギャツオを撮ったドキュメンタリー。

電気棒や宙づり、という拷問の話がまず衝撃的。

そして、中国政府に屈伏すれば直ちに拷問から解放されるにもかかわらず、決してチベットの教えに背かないギャツオの精神力に恐れ入った。

極限的状況においても希望と信念を捨てなかったというエピソードは、V.E.フランクル『夜と霧』に通ずるところがある。

しかし、それにしても33年という年月は長すぎる。ありきたりな言い方ではあるが、人権があり、自由が保障されていることがいかに幸せなことであるかを感じさせる映画である。