橘木俊詔『日本の経済格差――所得と資産から考える』
- 作者: 橘木俊詔
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/11/20
- メディア: 新書
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さすがに未読なのはまずいと思い、読了。
佐藤俊樹の『不平等社会日本』とともに、格差社会論の火付け役となった本。
社会学だと、所得にしか注目しないことが多いので、資産の不平等について詳しく検討されているのがよかった。また、社会学よりも指標の扱いについて、慎重な姿勢が見られた。
それから、社会保障を税方式で運営することや累進消費税の導入など、今よりも10年も前の時点で提言していたのがすごいと思った。もしかしたら他の論者も既に言っていたのかもしれないが。