『戦場のピアニスト』
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2003/08/22
- メディア: DVD
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2002年の映画。第二次世界大戦中、ナチスのポーランド侵攻以降のワルシャワを生き抜いたユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験を基に撮られたもの。
ナチスからの逃亡生活を描いたものとしては、アンネ・フランクの日記をペーパーバックで読んだことがあるが、本作はそれとは全く違った印象を受ける。すんでのことで見つかりそうになりながらも、隠れ家を転々とする様子は、部分的にはアクション映画のような体をなしている。が、全体としては戦争や大量殺戮の不条理さを嫌というほど見せつける内容で、観ていて何とも言えない気分になった。
またそのような胸糞が悪くなるシーンがあるゆえに、それとの対比で、主人公がピアノを弾くところが美しく見える(余談だがスタインウェイが出てきて少しにやけてしまった)。
これは、主人公がピアニストという職業である点が重要であると思う。他の職業、例えば作家とか画家とかだったらそもそも映画にならなかったであろうという気さえする。