平野啓一郎『顔のない裸体たち』

顔のない裸体たち (新潮文庫)

顔のない裸体たち (新潮文庫)

今日こそ村上春樹の『1Q84』を買って読もうと思ったのだが、街中の書店ではどこも売り切れ。東大生協書籍部では平積みになっていたので、平日のうちに買っておけばよかった。

代わりに積読状態だった『顔のない裸体たち』を。面白くて一気に読んだ。『決壊』でも見られた、インターネット上の匿名的な人格と、職場や友人関係での「顔のある」人格の対比というのが重要なテーマだった。

やっぱりインターネットやデジタル技術は人間の想像力を拡張しているんだろうか。