『降りてゆく生き方』

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立教大学池袋キャンパスでの鑑賞会に行って来た。


団塊の世代の主人公が、限界集落の人々との交流を通じて、経済成長と物質的な豊かさを求める「昇ってゆく生き方」ではなく、「降りてゆく生き方」について考えてゆく、という話。

小学生たちが山の自然が破壊されてきているのを見て、その保護活動に目覚めてゆくというくだりはかなりナイーブすぎるのではないかと思った。自分としては少しひいてしまうところがあったのだが、この映画の趣旨を踏まえるならば、そういう見方自体がある種の固定観念に囚われているということなのかもしれない。しかし、やはり自分は業績主義的な価値を抜け出せないというか、本作で言われているような「降りてゆく生き方」はなかなかできないと思うのだよね。自分が40年後、リタイアする頃にはどのように考えているのだろうか。


しかし、主演の武田鉄矢が熱弁しているところは、どうも金八先生が元教え子に説教しているようにしか見えないぜ。