『おくりびと』

やっと観れた。納棺師という仕事について、単純に知らないことがいっぱいあって面白かった。

細かい仕掛けが随所にあって、色々と考えて作り込まれているなと思った。それだけに、最後の展開が読めてしまったのだけど。

山形の田舎という設定がなかなか利いていて、納棺という仕事が相対的に多く必要とされるにもかかわらず、地域共同体にとって必ずしもそれが歓迎されていない仕事だというところが複雑だと思った。

あんまり面白くないという人もいるけど、自分は満足できたし、アカデミー賞の外国語映画賞をとったのも納得が行く。壮大なアクションでもなく、大きな社会的テーマを扱っているわけでもないが、人々の何気ない振る舞いや細やかな感情の描き方がすばらしい。