東京大学社会科学研究所雇用システムワークショップ

http://das.iss.u-tokyo.ac.jp/future/koyou.html

日時: 11月12日(木)15:00〜17:00

テーマ:「新しい労働社会−雇用システムの再構築へ」または「ねじれた政策論をどう正すか」

報告者:濱口桂一郎氏(労働政策研究・研修機構

半分以上過ぎたあたりから参加。

すでに質疑応答に入っていたが、7月に出た『新しい労働社会』の内容を分かりやすく述べていたもよう。「健康」という観点から労働時間を規制するということが日本では失われてしまったこと、派遣規制をすれば雇用システムはよくなるのかということや、日本型フレクシキュリティ(主婦パートや学生アルバイトのフレクシビリティと夫や父親の高賃金と安定雇用というセキュリティの組み合わせ)がすでに綻んでいるという話。

質疑応答では、雇用システムの均衡解は存在しない、また仮に均衡解を求めたとしても、経路依存性が存在するのでその状態に簡単に持って行くことはできない、ということが強調されていた。だからこそ、著者の言う職場の産業民主主義を再構築する必要があるのかもしれないと思った。

あとちゃんと理解できなかったのだが、労働時間規制はインセンティヴをどうこうして行うような問題ではないということや、menbership型はの雇用システムが悪で、job型が善と言っているわけではないというようなことも言っていた。