シンポジウム「闘いとしての政治/信念としての政治」

http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/iii/event/1214.html

自由民主党幹事長として日本政治の中核に位置し、
また数々の社会的な取り組みに尽力されてきた
野中広務氏を迎え、「政治家にとって信念とは何か」
「戦後日本社会と自民党政治」「社会的差別との闘い」と
いったテーマについて議論する。主催は東京大学情報学環
野中氏基調講演のほか、森達也氏(ドキュメンタリー作家)、
姜尚中氏(東京大教授)を交えたディスカッションを予定。
「二大政党制の幕開け」が喧伝される現在だからこそ、自民
党政治の担ってきた社会的・政治的意味を再考し、「10年代」
の課題を模索する。

主催 東京大学情報学環 jm(journalism and media studies)
後援 毎日新聞社 NHK出版
開催日 12月14日 18:00-20:30
出演者 野中広務(元自由民主党幹事長)
    森達也(ドキュメンタリー作家)
    姜尚中東京大学教授)
司会  林香里(東京大学教授)
    北田暁大東京大学准教授)

太平洋戦争、部落問題、沖縄特措法、地下鉄サリン事件破防法小泉改革事業仕分けなどかなり話題が広範にわたって、予定時間を大幅に超過しても納まりがついていなかった。

印象的だったのは、姜尚中が、自民党が再生するにあたり、「保守」とは何かがキーワードになると思うが、野中さんはそれをどう捉えるかと聞いていて、それに対する答えが「平和、反戦」というものだったこと。

1955年に自民党が結党したときの原点は、「二度と悲惨な戦争を起こさないことと、中産階級を拡大させることだった」ということを何度か繰り返していて、また「外国に自衛隊を派遣しようとか言っている人は保守ではない」というようなことも言っていた。最近の自称「保守」を標榜する人と違って、こうしたことが堂々と言える政治家ってなかなかいないよなあと思った。