『ハート・ロッカー』

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アカデミー賞で6部門受賞したということで、一般受けを狙った映画なのかと思いきや、全然そんなことはなかった。
かなり残酷なシーンもあって、民放ではそのまま流せないかもしれない。

ただ、爆弾処理班という表舞台に出てこない人々を対象にしたのは炯眼だと思うし、作品全体としても単純に戦争の残酷さを訴えるだとか、米軍兵の勇敢さを称えるという内容ではなく、現実の複雑さや極限状況での狂気を描いていて、よい映画だと感じた。


最後はどうやって終わるのかと思っていたが、これもよかった。
エリア88』というすごく好きな漫画があるのだが、この中でアメリカ出身のパイロットが一度は戦地を離れるものの、戦場の昂揚感を忘れられず、恋人を置いて再び中東に赴くシーンを思い出した。