玄田有史『人間に格はない―石川経夫と2000年代の労働市場』

人間に格はない―石川経夫と2000年代の労働市場

人間に格はない―石川経夫と2000年代の労働市場

すごい先生がいたもんだ。
研究者を目指すなら若い頃によい師匠に出会うのが大事、とはしばしば言われることだけれども、正しくそれを実感させられる本だった。


分析の解釈はところどころ言いすぎと思われる箇所もあるものの(特に職業教育の効果の章)、問いの立て方・手法・文章表現など、勉強になるところが多かった。

就調(8割リサンプリング)の個票データのサンプル・サイズは魅力的すぎる。大学院生は利用申請できないらしいが、いつか動かしてみたい。