富永健一『経済と組織の社会学理論』

経済と組織の社会学理論

経済と組織の社会学理論

社会システム理論と社会的交換理論を組織理論に接合しようという壮大な試み。勉強になった。

K御大がイギリスでは日本以上に経済学から社会学への進出が激しいと仰っていた。すると,改めて社会学の独自性とは何かということが問われてくるはずで,本書で挙げられている経済社会学的アプローチは一つの可能性ではないかと思う。

同時に方法論的個人主義・方法論的集合主義に遡るミクロ−マクロ問題も重要になってくるはずで,中長期的にはこういった理論的問題も考えたい。