安部公房『R62号の発明・鉛の卵』

R62号の発明・鉛の卵 (新潮文庫)

R62号の発明・鉛の卵 (新潮文庫)

シュールレアリスムの色合いが強く出た、人間観を問い直す作品が集まった短編集である。

単なる「人間/人間ではないもの」という二分法ではないところに、安部公房らしい大胆な価値の転換を感じさせる。

『R62号の発明』では、自殺願望を持った機械技師が自らの命を秘密組織に売って、ロボットに改造される。そして、そのロボットがつくった発明品が人間に復讐する、という皮肉な結末を迎えている。




シュールレアリスム」という単語を打っていたらふと思いついたので、デザインをシュールなhiyoko3に変更した。しばらくこれで行こう。