堤未果 x 吉見俊哉「大学は今後どうあるべきか?」

吉見先生の大学の捉え方が、古い大学像をやや理想化しているような気がするのと、現代の日本の大学に固有の問題としているのが、本当に固有の問題として言えるのかは、やや疑問なところがありました。

しかし、メディアという観点から16世紀の大学と現代の大学の共通点を挙げているところは興味深かったですし、また教育に対する意欲のある教授が少なからずいるにもかかわらず、全学的なカリキュラム編成ができないことを問題として挙げているのは私の問題意識とも通じるところがあり、そのとおりだと思いました。