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Clogg (1992) "The Impact of Sociological Methodology on Statistical Methodology"

Clogg, Clifford C. 1992. "The Impact of Sociological Methodology on Statistical Methodology." Statistical Science 7:183-96.

 前に友だちに、「社会学独自の統計手法の発達について教えてほしい」というようなことを言われて紹介したことがある論文ですが、自分でも潜在クラスモデルのあたりが気になって、読み返しました。

 はじめにFisherの発言を引き合いにして、統計手法は主には自然科学の分野で発展し、数学的な整備がされてきたというような見方が批判されます。さらには、自然科学の分野で生まれた統計手法を、社会科学は取り入れるだけだというような見方についても一面的であるとして、様々な事例による反証が行われてゆきます。

 特に重要な例として、対数線形モデル、イベントヒストリーモデル、潜在クラスモデルが採り上げられます。これらの手法の発展はいずれも、社会科学的な問題関心や、世論調査などの社会調査という文脈なしにはありえなかったことが説得的に主張されています。

 手法というよりは、むしろ測定・指標の話にはなりますが、社会科学的な文脈が重要であるという視点は、Duncan(1984)にも共通していると思います。