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コールマンによる経済学の問題点(Swedberg 1998=2004)

Swedberg, Richard. 1998. Max Weber and the Idea of Economic Sociology. Princeton, NJ: Princeton University Press.(=2004,泉田渉・柳沢幸治訳『マックス・ウェーバー――経済と社会』文化書房博文社.)

 

 ウェーバー流の取り組み方と現在の社会学が概ね折り合いがつくと思われる真に重要な点の一つは、経済分析の一定の分野を改良するためには社会構造を経済分析に取り入れる必要があるというものである。ウェーバーの経済社会学自体は、この方向への訴えを読んでよいし、この問題は現在の経済社会学の中心ともなっている。たとえばジェームズ・コールマンは、1983年のアメリカ経済学会の年次総会で、孤立した行為者という暗黙の前提が変わらない限り、経済学のこれ以上の進歩は不可能だろうと論じた。コールマンによれば、「経済学は、経済分析が当てにする社会的前提のおかげで、社会理論において重要な進歩を遂げるに至ったが、今後の発展は、こうした前提を修正するか捨て去ることにあると(私はあえて)提言したい。」
[pp.221-222]