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Bell and Jones (2015) "Explaining Fixed Effects: Random Effects Modeling of Time-Series Cross-Sectional and Panel Data"

 

Bell, Andrew and Kelvyn Jones. 2015. "Explaining Fixed Effects: Random Effects Modeling of Time-Series Cross-Sectional and Panel Data." Political Science and Research Methods 3: 133-53.

 

 4月に入ってから、少し方法論の勉強の比重を増やしています。政治学は経済学よりも社会学に関心の近いところがあるので、興味深い論文が多いです。

  パネルデータに対する、いわゆる固定効果モデルとランダム効果モデルの比較を行った上で、固定効果モデルを"gold standard"と見なすことに異議を唱えている論文です。データの生成プロセスに注意を払わず、機械的にHausman検定を当てはめ、その結果から固定効果モデルをより望ましいとする手続きを問題視しています。

  望ましい方法として提案されるのが、教科書でも採り上げられるwithinとbetweenの効果を分けてランダム効果モデルを推定する方法ですが、本論文の著者たちはbetweenの効果に実質的な意味を見いだしている点が、GreeneやAllisonとは異なっています。