Granovetter(2017)Chapter 1 "Introduction: Problems of Explanation in Economic Sociology"

 

Society and Economy: Framework and Principles

Society and Economy: Framework and Principles

  • 作者: Mark Granovetter
  • 出版社/メーカー: Belknap Press: An Imprint of Harvard University Press
  • 発売日: 2017/02/27
  • メディア: ハードカバー
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 しかし、過剰社会化された見方と、古典派・新古典派経済学の過小社会化と呼びうる説明との明白な対比は、重要な理論的アイロニーを覆い隠してしまう。両者は原子化された行為者という思考を共有しているのである。過小社会化された説明においては、原子化は自己利益の狭い追求から生じる。過剰社会化された説明においては、内面化されているがゆえに現在進行している社会関係からほとんど影響されることのない行動パターンによって生じている。

[p. 13]

 

 とりあえず1章読みました。導入部分ということもあり、自分にとってめちゃくちゃ新しい知識というのはありませんでしたが、DurkheimやParsonsなど歴史的な議論の中に位置づけて問題を展開してくれているので、自分の頭の中もうまく整理された気分になります。