一色まこと『ピアノの森』(1)~(26)

 

ピアノの森 コミック 全26巻完結セット

ピアノの森 コミック 全26巻完結セット

 

 

 全巻買って一ヶ月くらいかけて読了しました。一言で表すならば、美しいというか心が洗われるような物語でした。
 ショパン・コンクールが始まってからは特に面白く、一気に読み進みました。予備予選、一次予選、二次予選、ファイナルと同じ登場人物が何度も演奏をするので、冗長にならないのかと気になりましたが、まったくそのようなことはなく、むしろ新しい人物にも次々にスポットライトがうまく当てられており、伏線の張り巡らし方も見事でした。
 クラシック音楽という本来は専門知識が必要な分野であるものの、それを前提としなくとも深く入り込めるという点では『ヒカルの碁』と似ていると言えるかもしれません(少年少女の熱い競争が描かれているという点でも)。