マーク・ピーターセン『日本人の英語』

 

日本人の英語 (岩波新書)

日本人の英語 (岩波新書)

 

 

 前に一度読んだものですが、再読です。

 岩波新書の中でもおそらく相当に売れている部類で、私が購入した時点(2010年)で65刷となっていました。しかし、内容はあらためて読んでみるとなかなか高度で、英語を実践的に使うようになった今のレベルで、ようやく理解できたことも多いという印象です。というか、例文の時点で難易度がかなり高いです(もともと雑誌『科学』の連載だったものを、新書にする段階で噛み砕いてはいるとのことですが)。

 日本人が躓きやすい順に、章別にポイントを設けてくれているので、英語を仕事で使っている人にはかゆいところに手が届く構成になっていると言えるでしょう(不定冠詞→定冠詞→単数・複数→純粋不可算名詞→…)。また、本書で「英語的な発想・感覚」という指摘が出てきた際に、それが理解できた時はやはり嬉しいですね。