藤田英典『教育改革――共生時代の学校づくり』

教育改革―共生時代の学校づくり (岩波新書)

副題にある「共生時代の学校づくり」というよりは、市場化・個性化の流れを汲んだ教育改革がいかに危険かを書いた本。
しかし、この本が書かれた1997年からの10年間で、筆者が危惧している学校選択制や公立中高一貫校の導入はどんどん進んできている。

藤田先生の議論は「〜べき」と規範的なものが多すぎる気がする。内容も新書にしては難しいし、果たしてどれだけ一般の人に届いているんだろう。