『青春残酷物語』
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- 発売日: 2008/06/27
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
1960年公開。大島渚監督・脚本。
この前、日経新聞の夕刊に、大島渚の妻・小山明子の来歴が載っていた。
それを見て、そう言えば大島渚って有名だけどどれも観たことがないなあと思い、借りてみた。
同時代の若者のリアリティを追及し、時代認識まで問い直している感じで色々と考えさせられた。映画とは、単なる娯楽ではなく、この作品のように観る人に新しいパースペクティブを提供するものであって欲しいと思う。
また、昔の映画を観ると、本や新聞よりもその時代のイメージがしやすくてよい。
安保反対のデモ行進や、バーのシーンは見ているだけで面白かった。昔の大学生はウィスキーばっかり飲んでいたという話をこの前聞いたけれど、この映画でもそうだった。ビールもサワーも全く出てこない。
その他の印象としては、よくも悪くも「青春」という言葉が肯定的に使われていた時代だったのだなと思った。現在では、どちらかというと嘲笑的な意味で使われることが多いのであって、隔世の感がある。