宮台真司『日本の難点』
- 作者: 宮台真司
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/04
- メディア: 新書
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この著者の本で通読したのは、たぶん共著で出ている『幸福論』以来。学部2・3年の頃に結構はまって読んでいたが、最近はあまり読んでなかった。本の紹介で気づいたが、初めての新書なのか。
「コミュニケーション論・メディア論」、「若者論・教育論」、「幸福論」、「米国論」、「日本論」の5章立て。内容としては、videonewsの方で普段から言っていることも多く、そこまで目新しいところはなし。ただ、「自己決定(権)」について今ではどう考えているかは知らなかったので興味深かった。
「グローバリゼーションの影響が個人に直撃しても大丈夫なのように、包摂的な社会をつくれ」、「<システム>が<生活世界>を侵食している『役割』優位な社会ではダメだから<生活世界>を再構築しなければならない」というのは分かるのだが、そこでいう「包摂性」、<生活世界>というのがどういうものがイメージされているのか、具体的にはどうすればよいのかが未だによく分からない。