国立大学に「埋蔵金」3000億円 07年度段階

asahi.comより。

http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY200906050446.html

国立大学に「埋蔵金」3000億円 07年度段階

 全国に90ある国立大学に07年度段階で約3千億円の「埋蔵金」があることが財務省の調査で分かった。各大学の毎年度の予算の剰余金を合計したもので、財務省は今後、文部科学省や各大学に積極的な活用を促し、当面の交付金の抑制につなげたい考えだ。

 国立大学は04年度に国立大学法人化。目的ごとに細かく予算を決めていた仕組みを改め、基礎的な運営費として一括交付し、大学の裁量で使い道を決められるようにした。予算が余った際も、国庫に返納する必要がなくなった。

 「独立採算」の色合いを強めたことで効率化が進み、04〜06年度は1〜4大学が赤字だったが、07年度は全大学で黒字化を達成。04年度から毎年700億〜1100億円の予算が未使用のまま余り、4年間の総額は3001億円。各大学が施設整備費や物品購入費、研究開発費、人件費などに自由に使うことが可能で、財務省はこれを「埋蔵金」と位置づけている。

 政府は「骨太の方針06」に基づいて、国立大学への交付金を07年度から年1%ずつ削減している。大学側からの反発は強いものの、財務省は予算の効率運用の継続を求めるとともに、「埋蔵金」の積極的な活用を促して交付金の増額を回避したい考えだ。(山口博敬)

予算が未使用のまま余っているんだから、本当はもっと少ない予算でやれるはずだよね? というのが財務省の主張みたい。

それで交付金の増額を抑えるのだったら、法人化して、余った予算を国庫に返納しなくてもよくした意味があまりないように思うのだが。