村上春樹『1Q84 BOOK1』

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

分厚い! 『ねじまき鳥クロニクル』に次ぐ分量かな。

「青豆」と「天吾」という2人の人物の視点から交互に物語が展開してゆくという手法をとっていて、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』、『海辺のカフカ』と似たところがある。また、タイトルからも分かるように、1984年の日本が舞台として描かれているのだが、新宗教、DVなど、むしろ現代的なテーマが色々と盛り込まれている。

BOOK1の半ばくらいから、それぞれの話が重なってきて、面白くなってきた。BOOK2もすでに買っているのだが、このまま読み進めると止まらなくて、課題が終わらなさそうだ。

あと、先にこれを読み終わった友人が、本作の影響でヤナーチェクの「シンフォニエッタ」を聴きたくなったと言っていたが、確かに。
オーウェルの『1984年』もいい加減読んでおかないとなあ、とも思った。