ゲオルク・クニール,アルミン・ナセヒ『ルーマン 社会システム理論』

ルーマン 社会システム理論 [「知」の扉をひらく]

ルーマン 社会システム理論 [「知」の扉をひらく]

  • 作者: ゲオルククニール,アルミンナセヒ,舘野受男,野崎和義,池田貞夫
  • 出版社/メーカー: 新泉社
  • 発売日: 1995/12/01
  • メディア: 単行本
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ルーマンの『社会システム理論』以降の、社会システムが自己準拠的―閉鎖的なオートポイエーシス的システムとして展開されたあたりの話が中心。再読だったので1日で読めるかと思ったが、やはり難しい。

パーソンズがシステム概念をもっぱら道具的に使っていたのに対し、ルーマンは現実のシステムについて、すなわちシステムが現に存在することを前提に議論しているので、具体的にはこれがシステムだ、と考えていってよいはず。でも、社会システムの要素は人間ではなくコミュニケーションであるというように、人間ないしその意識(つまり心的システム)の働きを基準に考えてはダメだと言われるので、よくわからなくなる。