2009年9月4日

■レポートを2本やっつけで終わらせる。毎回思うのだが、追い込まれないとやる気が出ないのはどうにかならないものか。

■教育費研究会『次世代が育つ教育システムの構築』のコピーをいただいて読んだ。「教育家族」から「教育社会」へ、がキーワード。多変量解析を全く用いず、これだけ説得的な議論ができるのは素晴らしい。県別の私立高校比率と県別出生率の散布図が個人的に面白かった。また、先の衆院選マニフェストでは、教育費が論点の一つであったが、ようやく時代が矢野先生の仰っていることに追いついてきたか、という感じが少しする。本報告書で言われている教育効果の多元性(教育を受けることと、所得水準、雇用の機会、仕事の条件、健康、生活の質、犯罪率などが相互作用していること)を実証的に分析するのが、教育社会学者の今後の仕事の一つであると思った。

惣領冬実チェーザレ』(2)読了。

ロナルド・ドーア『働くということ』を数十ページだけ読んだ。途中で止まっている本が結構あるので読み進めたいのだが、日・月の合宿での発表が終わるまで落ち着かなさそうだ。