『タクシードライバー』

1976年公開の、パルム・ドール受賞作品。

ベトナム戦争における海兵隊の経験が影を落としているタクシードライバーの男が、社会の腐敗に対する正義感に目覚めて過激な行動をとってゆくというような話。

ロバート・デ・ニーロが演じる主人公の男の病的な様子がとても迫力があった。

しかし、精神病理が社会への怒りを持たせるとか、異常な正義感に駆り立たせるとかいうのには共感しづらいところがある。時代的な文脈の違いなのか。