2009年11月21〜29日

ここしばらくのことを簡単に書き連ねておこうと思います。


■11月21〜23日
○OBの先輩が元指導教官に会いにオックスフォードに行くということで、よかったらついて来ないかというお誘いを3ヶ月ほど前に受けて、今回の旅が決定。

○着いて1日目はロンドンに泊まって、次の日に大英博物館を回ってオックスフォードへと移動。大英博物館は、早足で回っても3時間以上かかる広さで、大英帝国のかつての力の大きさを感じました。中でも、エジプトのミイラが一番印象的でした。

○オックスフォードには2泊して、その間に自然史博物館、クライスト・チャーチを回り、それから社会学のセミナーを教えていただいたので、出てみました。"Causal Effects of Parents' Education on Children's Education"というテーマで、主にノルウェーのパネル調査を用いた研究の話でした。

○22日と23日の夜に元指導教官と先輩とお食事を。22日はオックスフォードの街のPubで、あまり日本では飲めないビールをいただきました。

○色々お話を聞いたのですが、教育社会学者はいかに政策提言を行うべきか、理論と実証の関係とはどのようなものか、民主党政権の政策(特に事業仕分け)はどうかということが話題になったのを特に覚えています。


■11月24〜26日
○27日に元指導教官のカレッジのイベントに出していただけるとのことで、その間にどこか遊んできたらどうか、ということを先輩に勧められていたので、一人でイタリアに遊びに行って来てしまいました。

○ミラノから入り、ボローニャフィレンツェ、ローマという道程。

○主に観て回ったところ
ミラノ:ブレラ美術館
ボローニャ:旧ボローニャ大学、サン・ペトロニオ聖堂
フィレンツェ:サン・ロレンツォ教会、メディチ家礼拝堂、ウフィツィ美術館、アカデミア美術館
ローマ:国立博物館バチカンサン・ピエトロ大聖堂

○特によかったのは、ボッティチェリのプリマヴェラと、ミケランジェロダヴィデ像。それから、旧ボローニャ大学の解剖学大階段教室に入ったときは、心底震えました。

○駆け足だったので、まだまだ観るところは山のようにあったのですが、特にシスティーナ礼拝堂に行けなかったのが残念です。


■11月27日〜29日
○再びオックスフォードへ。毎週金曜日にやっているセミナーと、その後のHigh Tableというイベントに出させていただきました(いつもと違った場所ということだったので、形式も多少違ったものだったようですが)。


○当然のことながら英語で喋らなければいけないので、ひどく緊張しました。ただ、あちらの教授が平易な英語で話してくださったおかげで、自分の怪しい英語でも一応何とかなった感じ。

○元指導教官のゼミを受けている院生が2人いらしていて、その方たちとも少し話しました。出身はポーランドスウェーデンの方だったのですが、2人とも4年ほど日本語を勉強しているとのことで、たいそう流暢な日本語を話していました。「4年間の勉強でそれだけ日本語がお上手になるのですか」という感じのことを言ったら、元指導教官が自分を指して、「ところで彼はいったい日本で何年間英語を勉強していると思う?」と。苦笑するしかありませんでした。

○28日の午前はオックスフォードのアシュモーリアン博物館というところに行きました。ここは、大学の博物館としては世界最大級のものらしく、かなり多くの展示がしてありました。また教育目的を強く意識しているらしく、一つ一つの展示に詳しい説明があったのが印象的でした。ここも元指導教官に教えていただいたのですが、曰く「どこの大学にも博物館があるものだから、とりあえず造ろうといって造られた東大の博物館とは全然違う」。

○午後はロンドンに行ってナショナル・ギャラリーへ。ここはトラファルガー広場に隣接したところにあるのですが、すでに日が落ちかかっていたこともあり、ネルソン提督の像はよく見えませんでした。また、ここも展示品の数が半端なく、17〜19世紀の絵画を見ただけで閉館時間に。