白波瀬佐和子編『リーディングス戦後日本の格差と不平等 第3巻 ゆれる平等神話 1986-2000』

リーディングス戦後日本の格差と不平等〈第3巻〉ゆれる平等神話 1986‐2000

リーディングス戦後日本の格差と不平等〈第3巻〉ゆれる平等神話 1986‐2000

基本概念と、今後読むべき論文の見通しはある程度ついた。

「ゆれる平等神話」と題についているけれども、いわゆる近年の格差社会論と関連している論文は、最後の方の2本と、苅谷センセのやつだけ。しかも、社会階層論の研究者は、軒並み佐藤俊樹の『不平等社会日本』には批判的なんだから、この題のつけ方はちょっとずれてるんじゃないかという気がする。



ログリニアは早めに身につけたい。世代間移動表の分析だけではなく、ログリニアを使うとオッズ比の検定もできるとは知らなかった。

SSMを使ったガチガチな計量分析が多い中、竹内洋論文はやはり面白いなと思った。あと10年早く生まれていたら京大に行っていたかもしれないとちょっと夢想した。