『ゴールデンスランバー』

http://www.golden-slumber.jp/

最初の場面が藤崎で最後も藤崎、八木山ベニーランドのCMが流れる、などなかなか仙台のツボを押さえたつくりになっていた。一番町とか駅前のペデストリアンデッキとかよくロケできたな。

原作は読んでいないが映画を観た感じでは、この作品も『モダンタイムス』と同様に、具体的な悪・権力者が存在するのではなく、システムの悪意ということを暗示しているのではないか。その点は最後のところで、花火会社の社長が警察の人に「本当に青柳が犯人だと思っているのか」と迫って躊躇させた点に現れている。
ゆえに、「主人公を首相暗殺の犯人に仕立てる国家の陰謀」とかネットの紹介で書いている人がいるのは、筋違いであると思う。