加藤恭子『アメリカへ行った僚子』

アメリカへ行った僚子 (朝日文庫)

アメリカへ行った僚子 (朝日文庫)

僚子(敬称略)が雪道の中、母親の手を引いて歩く場面は感動を禁じ得ない。

単なる子どもの異文化体験記ではなく、人種、性別役割分業、米国における人間観、子どもの心理の奥深さなどを考えさせられる本だった。

ただし、子育て論的な部分では突っ込みたいところもあった。それってお手伝いさんがいる家庭だから言えることなんじゃないの、と。