広井良典『日本の社会保障』

日本の社会保障 (岩波新書)

日本の社会保障 (岩波新書)

二読目。

混合診療に関して、病院と患者の情報の非対称性がある状況では、私的に負担される範囲が病院に恣意的に設定される可能性があるとして、その拡大に疑問が出されていたのが興味深かった。先端医療もなるべく公的にカバーし、そのかわり病院には徹底的な競争原理を導入せよ、また医療への公的支出は重視し、年金は基礎部分は公的に、所得比例部分は民間に任せて縮小させよ、ということ。