谷岡一郎『40歳からの知的生産術』

40歳からの知的生産術 (ちくま新書)

40歳からの知的生産術 (ちくま新書)

この先生もやることが手広い。


基本的な主張は、時間というものは貴重で足りないため、時間の「仕分け」が必要だということ。その仕分けの方法と、そうして捻出された時間の中で、クリエイティヴな発想を生み出す様々な方法が紹介される。

読書メモの取り方やファイリングの仕方は参考になるところあり。
しかし、全体的に精神論的な部分、啓発的な部分が多く冗長。というか啓発でもなく、著者の現代社会に対する単なるボヤキが多い。


あと、「40歳からの〜」と銘打っているがその理由も謎。40代は管理職が増えるため、知的な発想が求められる一方で時間が足りなくなるからということなのかもしれないが、紹介されている内容はあまり40代からのという感じではない。むしろ、「エリートを育成せよ!」とたびたび主張されているので、20代など若年者向けなのでは?