山田史生『絶望しそうになったら道元を読め!――『正法眼蔵』の「現成公案」だけを熟読する』

 

絶望しそうになったら道元を読め! 『正法眼蔵』の「現成公案」だけを熟読する (光文社新書)

絶望しそうになったら道元を読め! 『正法眼蔵』の「現成公案」だけを熟読する (光文社新書)

 

 

 前に電子書籍で買っていたものを、今になって読みました。

 『正法眼蔵』の巻頭に収められている「現成公案」という2,500字程度の短い文章から、禅思想の本質を読み解くというものです。1冊を除いて解説書には頼らないというスタイルであり、そのため随所に、「~おもいます」と著者の解釈が前面に出されています。

 「諸法」と「仏法」のあり方については、観察変数と潜在変数の関係をイメージしながら読みました。著者も、「落下するりんご」と「万有引力」を例に出しているので、あまり間違った捉え方ではないようです。