厚労省統計における生活保護

厚労省生活保護の統計における問題点について、前にある先生から少し話を聞いたことがあったのだが、自分で確認してみてどういうことかある程度理解した。


厚労省の「被保護者全国一斉調査」では、その年の7月1日現在における全被保護世帯と、調査時直近1ヶ月間における全保護廃止世帯が対象となっている。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/74-16.html

つまりこの期間に入らない場合は受給期間の計算にも入ってこないわけで、特に短期受給者が統計から落ちている可能性がある。



ややうろ覚えだが確かその先生が仰っていたことは、(1)(生活保護は長期受給者が多いというイメージがあるが)厚労省の統計には問題があり、実際には短期受給者がもっと多い可能性があること、(2)厚労省生活保護受給者の追跡調査をして受給期間を正しく把握できるようにすべきこと、(3)厚労省の「福祉行政報告」では保護廃止の理由の3割は「死亡」となっており、生活保護が受給できなくて死亡している人も結構いるのではないかということ。