仕事を引き受けること

  • 年々いろいろと仕事の依頼をいただくことが増えてきていて、それ自体はありがたいことが多いと感じています。しかし、なるべく断らないようにしているので、キャパシティを超えているんじゃないかと感じることもしばしばあります。
  • K先生は東大に来る前の頃に、「午前中は自分の研究時間と決めていて、どんな仕事が来ても一切断っていた」と聞いたことがあります。自分には同じようなことはできそうもありませんが、自分の時間をディフェンスすることや、自分の中でルールを持つことの重要性を印象付けられました。
  • またG先生がおっしゃっていたことですが、東大に赴任した頃にある年配の先生から、「Gくん、この大学に来たからには、できる限り馬鹿なふりをしなさい。そうしないと無限に仕事が降りかかってくるよ」と言われたことがあったそうです。G先生はその後に学内でも要職を務められているので、その通りには振る舞わなかったのかもしれませんが。
  • 論文の査読に関して、印象に残っている言葉があります。前に某学会の編集委員長を務められた先生が、「論文の査読というシステムは互酬性によって成り立っています。1本の投稿論文につき、2人の査読者がボランティアで引き受けています。だから1本論文を投稿したら、2回査読を引き受けてください」というようなことをおっしゃっていて、それはもっともだなと思いました。