2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『父親たちの星条旗』

2006年公開の、クリント・イーストウッド監督による映画です。太平洋戦争において多くの死傷者を出した、硫黄島の戦いをモデルにした映画であり、アメリカ側の視点から描かれたものです。日本側の視点から描かれた姉妹作である、『硫黄島からの手紙』も、4年…

『プレステージ』

2006年に公開されたクリストファー・ノーラン監督の映画です。前に一度観ていて、今回が2回目でした。ストーリー全体に伏線が散りばめられているので、2回以上観てはじめて真価を味わえる映画かもしれません。 「観客は何も見ていない。何も知りたくない。騙…

『海よりもまだ深く』

http://gaga.ne.jp/umiyorimo/ 池袋シネマ・ロサで観てきました。 「大人になれない大人」というテーマは、これまでの是枝映画においても何度も描かれてきたテーマの一つです。しかし、これまではあくまで「機能不全の家族」の一つの要素として扱われてきた…

コールマンによる経済学の問題点(Swedberg 1998=2004)

Swedberg, Richard. 1998. Max Weber and the Idea of Economic Sociology. Princeton, NJ: Princeton University Press.(=2004,泉田渉・柳沢幸治訳『マックス・ウェーバー――経済と社会』文化書房博文社.) ウェーバー流の取り組み方と現在の社会学が概…

Stataのusespss(adoファイル)についてもう少し

以前に、Stataのusespssというadoファイル(Win64bit版)について、若干書きました。変換後に、しばしば日本語の変数ラベルが文字化けすることがあったのですが、SPSS側の保存形式が関係しているかもしれません。古いヴァージョンのSPSS形式(今回はSPSS7.0…

コールマンによるデュルケームの捉え方についてのメモ

先輩から質問をいただいた関係で、ちょっとだけ調べたことをメモ書きしておきます。コールマンが『社会理論の基礎』において、デュルケームに言及している箇所はいくつかあるのですが(ちなみに邦訳だと索引が不十分)、特に「第10章 効果的な規範に対する需…