11/15(土)の日経新聞の「春秋」

 11/15(土)の日経新聞の「春秋」にて、竹内洋先生による、大学の授業における私語の増加についての考察が紹介されていますね。教員による休講が昔ほど許されることがなくなり、また出欠をとることが義務化されるようになってきたことが、聴く側の姿勢を変えているのだということのようです。

 竹内先生は前にあるコラム(たしか『学問の下流化』に載っていた?)にて、京都大学では少なくとも1970年頃までは、「休講情報」ではなく、「開講情報」が掲示板に貼られていたという、冗談のような事実も紹介されていました。

 税金で運営されている大学であるので、社会から信頼を得られるような教育を行わなければならないという理念には反論すべくもありませんが、出欠をとることの義務化や、授業評価の義務化、あるいは経費使用の手続きの複雑化など、何かと窮屈な仕組みも増えています。これらが単純に教育の質の改善につながればよいのですが、そうとは言い切れないことが難しいところです。