三島由紀夫『若きサムライのために』

若きサムライのために (文春文庫)

若きサムライのために (文春文庫)

三島由紀夫が1970年に自決する少し前に、雑誌に掲載された論文を集めたもの。

憲法、安保の問題については、38年経った今でも良いことを言っているなあと思った。右/左という図式は、もはや有効性を失ってきていると思うけれど、「正しい右翼」とはかくあるべきと、教えられた気がした。

憲法改正の気運は徐々に盛り上がってきたけれど、「非武装中立」があり得ないということは、今でもどれだけの人が理解していることか。三島由紀夫が生きていたら何と言ったことだろうね。