- 作者: 永井明,乃木坂太郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: コミック
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「霧島くん、君は、本質的には弱く凡庸な男だ。論文も臨床も突出したものがない。」と、野口先生に言い切られている件。最初の方では、「いい論文を書く『学会荒らし』」という評判だったのに…。
(おそらく原案者が亡くなったということも関係していて)最初の頃は医局講座制の抱える病巣や、その影で患者が犠牲になっていることを描いてゆくという話だったけれども、徐々に若手医師の成長物語にシフトしてきた。これはこれで成功していると思うけれど、その過渡期に朝田の天才ぶりや国立のエリート主義に対比させるために、凡人に切り替えられてしまった霧島はかわいそうな人物である。