この映画、実はちゃんと見たことがなかった。97年公開だから、もう10年ちょっと前になるのか。
内容は普通に面白かったし、また見たいと思ったが、気になることが1点ある。
それは自然/人間というコードが、現在から見るとやや古臭く感じるということだ。
およそ人間が農耕生活を始めた時から、自然への介入は進んできたわけで、自然を守るか/守らないかという図式は、狩猟生活の段階まで戻らないと通用しない。
一部のラディカルな環境保護運動者はともかく、2008年の今から言えば、(人間にとって)持続可能/持続可能でないという図式が当然だと思えてしまう。
この作品は自然・動物に知性を持たせ、異議申し立てがなされるのが面白いところなのだが、それを環境問題と同じ文脈で捉えるのは間違いだ。