何だか最近、池袋ジュンク堂に行くたびに漫画を買っている気がする。
ドストエーフスキイの『罪と罰』を現代日本を舞台に漫画化したもの。漫画というメディアの強烈さなのか、活字よりもグロテスクで病的な感じが伝わってきた。登場人物の性格の「過剰さ」がドスト文学の魅力の一つなわけであるけれども、本作は現代の日本で描き直されているために、「こんな人間実際にはいない、けれどもどこか分かる気がする」という効果がより際立っている。
しかし、ラスコーリニコフが、「半ニートの引きこもり」になってしまうとは面白い。それから、スヴィドリガイロフがかっこよくなりすぎでちょっと笑える。