ルソー『社会契約論』

社会契約論 (岩波文庫)

社会契約論 (岩波文庫)

人民による政治、一般意志の絶対性、主権の分割不可能性などを説いた論文。自然状態から堕落してしまった人間がいかにして共に生きることができるか、という問いをルソーは立て、その答えを社会契約に見た。

しかし、何度言われても一般意志という概念は分かったような分からないような、という感じ。

多数決の結果としての全体意志とは異なるものだということは分かるけれども、そもそも観察できるのかとか、一般意志が唯一つのものであるならば、個々人は多様な利害を持ってはいけないのか、とか。