- 作者: デイヴィッド・サルツブルグ,竹内惠行、熊谷悦生
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/04/01
- メディア: 文庫
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昨日の夜に生協でタイトルに興味をひかれて買って、先ほど読み終わった。文庫で500ページ弱あるが、非常に面白く書かれていて一気に読めた。
「科学にとっての実物は数値の分布であり、その分布は母数によって説明される」という、カール・ピアソンによる統計革命を中心に、フィッシャーやネイマンなど様々な統計学者のエピソードが書かれている。単なる伝記ではなく、統計学の本質に関わる問題が随所で紹介されていて勉強になった。特に、デミングの仮説検定への批判はもっと知りたいところ。
数式を一切使わず書かれているので、説明が足りない部分が少なからず感じるところがあるけれど(ベイズやコクラン、ルービンあたりが特に)、それはまあ仕方がない。