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シネマ・ロサにて。クリント・イーストウッドの最新作で、本作を最後に俳優業からの引退を表明している。
妻を亡くした頑固な老人が、隣に引っ越してきたアジアの少数民族の家族との交流を通して、変容してゆくという話。同時に、その家族のうちの少年の一人が、老人の姿を見て成長してゆく過程も描かれている。
「おひとりさま」状態の老人が、次第に隣の家族に惹かれてゆくも、彼らにとってよかれと思ってやったことが、裏目に出てしまう。最後は、自らの身を賭して落とし前をつける。
本当にそれでよかったのかねえ、という観後感が残った。変わったとは言っても根本のところでは、主人公は不器用な生き方しかできなかったのだろうな。そのあたりをクリント・イーストウッドがうまく演じていたという印象。