Walter Isaacson著、Steve Jobsを10章(The Mac Is Born)まで読んだ。
養子としての生い立ち、禅や菜食主義との関わり、Reed Collegeの中退、Stephen Wozniakをはじめとした人々とのAppleの立ち上げ、Chrisann Brenannとの恋愛(しかし、子どもを最初は認知しなかった)、など。
全部で42章、600ページ以上あるので、読み通すのは大変だ(ページ数が多い時に日本人は上下巻などに分けたがる、アメリカ人は一冊にまとめたがるのはなぜなのだろうか)。せめてNeXT、Pixarの頃の話まで(19章)は読み進めたい。
著者の評価。
At a time when the United States is seeking ways to sustain its innovative edge, and when societies around the world are trying to build creative digital-age economies, Jobs stands as the ultimate icon of inventiveness, imagination, and sustained innovation. He knew that the best way to create value in the twenty-first century was to connect creativity with technology, so he built a company where leaps of the imagination were combined with remarkable feats of engineering. He and his colleagues at Apple were able to think differently: They developed not merely modest product advances based on focus groups, but whole new devices and services that consumers did not yet know they needed.
[xxi]
新製品の開発において、採算よりも自らが望むデザインに徹底してこだわるというジョブズの姿勢には、creativeなものを開発することで、人々の生活そのものを変えるという情熱がこもっていた。実際、例えばこの10年間で、音楽の消費の仕方はCDを買って聴くというものから、インターネットで買って持ち運ぶものというように、それまでとは根本的に変わってしまった。
Appleだけではなく、アメリカという国にとってもジョブズは象徴的な人物だったのだということを思わせる。
イノヴェーションという自国の強みである分野における象徴であり、また高い学歴を持っていなくとも成功することができるという意味で、アメリカン・ドリームの象徴でもあった。こうした象徴を失ったアメリカは今度どこへ向かってゆくのか。