Granovetter(1992)

Granovetter, Mark, 1992, "Economic Institutions as Social Constructions: A Framework for Analysis," Acta Sociologica, 35(1): 3-11.

新古典派経済学は方法論的個人主義に立脚しているにもかかわらず、経済制度を個々人の行動の集積として説明することができず、文化主義・機能主義的な説明にしばしば陥ってしまうことの指摘。


○過小社会化(undersocialized)の説明は自己利益の追求によって、また過剰社会化(oversocialized)の説明は人々の振る舞いのパターンが内化(internalized)されていると見て現存する社会関係(social relations)を無視してしまうことで、どちらの説明も原子化(atomized)したものになってしまう。この奇妙な収束を理解することは、経済行動への社会的な影響を取り入れようとする経済学者が、なぜたやすく過剰社会化に陥ってしまうのかを説明する助けになる。


という点を注意して読んだ。