論文を読んでいて、韓国の2010年の高等教育就学率が100%を超えていて、「?」となりました。なんとなく、兵役を終えて入学してくる人々の影響なのかなとは思ったのですが、定義と計算方法を確認してみました。
当該の数値は、UNESCOの「総就学率」(gross enrolment ratio)という指標に基づいており、またこれに関連した指標として、「純就学率」(net enrolment rate)というものもあるようです。
Gross enrolment ratio | UNESCO
総就学率
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年齢にかかわらず、ある教育段階における生徒数を、その教育段階に該当する公式の就学年齢人口で割ったもの。高等教育段階については、中等教育の卒業年齢から5歳以内の人口グループを用いる。
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総就学率の高さは、標準年齢に生徒が属するかどうかにかかわらず、就学度合いが高いことを意味する。
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総就学率は、公式の就学年齢から外れた生徒が含まれる場合や、同一学年の繰り返しによって、100%を超えることがある。この場合、総就学率の正確な解釈のためには、同一学年の繰り返しの度合いや、標準年齢を超えて入学する人々についての追加的な情報が必要である。
純就学率
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ある教育段階において、理論的に想定される年齢グループに属する生徒の合計を、その年齢グループに属する人口の合計によって割ったもの。
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純就学率の高さは、公式の就学年齢においてカバーされている度合いの高さを意味する。
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高等教育においては、学位プログラムの期間に大きなばらつきがあり、適切な年齢グループを決めることが難しいため、この指標は適切ではない。
韓国について詳しいわけではないのですが、100%を超えるのはそれにしても高いという印象を受けました(同時期の日本の高等教育就学率は58.1%)。大学院の扱いがどうなっているかなど、もう少し調べてみたほうがよいかもしれません。